KKシート工法(KKシート25、KKシート40)

|
|
KKシート25・KKシート40の特長
- 均質で必要な性能を有する打継目処理が可能となり、従来工法よりも安定した 品質確保が図れます。
- KKシート工法は型枠に貼付けし脱型するだけなので、従来工法に必要とされる 機械設備、防護装置や薬剤処理などが省けます。
- 騒音や粉塵の発生がなく、汚濁水の発生も抑えられ、作業環境の改善及び周辺 環境(河川・海・森林など)の保全に役立ちます。
- KKシート25は建設技術審査証明を(財)土木研究センターより取得しています。
- KKシート40「登録番号:KT-160139-VE(鉛直打継処理シート工法)」がNETIS の活用促進技術となっています。
KKシート25の原材料・製法・形状など
製品材料 | ポリプロピレン樹脂 |
---|---|
製品寸法 | 900mm×900mm |
厚さ・色 | 厚さ0.40mm、乳白色 |
凸状突起高さ・配置間隔 | 高さ10mm、間隔30mm |
-
KKシート25形状図 -
KKシート25形状図 -
凸状突起の形状 -
溝状突起の形状
KKシート25の打継目の性能
- KKシートによる打継目は、打継目のない一体打ちコンクリートに比べて、曲げ強度 で89%、引張強度で74%、せん断強度で62%の強度特性を有しています。
- チッピング(はつり)処理による打継目に比べ、同等以上の強度特性が得られます。
- 水密性は、チッピング処理による打継目より優れています。
- 施工上の弱点となりやすい打継目において、強度の確保と耐久性の向上が図れます。
KKシート40の原材料・製法・形状など
製品材料 | ポリプロピレン樹脂 |
---|---|
製品寸法 | 900mm×900mm |
厚さ・色 | 厚さ0.40mm、乳白色 |
凸状突起高さ・配置間隔 | 高さ2.5mm、間隔3mm |
-
KKシート40の形状図 -
KKシート40の突起写真 -
凸状突起の形状
KKシート40の打継目の性能
- KKシート40による打継目の性能は、打継目のない一体打ちコンクリートに比べて、 曲げ強度で89%、引張強度で83%、せん断強度で71%の強度特性を有しています (最大骨材40mmの場合)。
- 遅延材処理による打継目に比べ、同等の強度特性が得られます。
- 水密性についても、遅延材処理による打継目と同等の特性が得られます。
- 施工上の弱点となりやすい打継目において、安定かつ必要な性能の確保と耐久性の 向上が図れます。
施工工程(KKシート25・40共通)
-
1
KKシートをタッカー等により型枠に貼りつけます。KKシートを連続して貼りつける場合は突起部を30mm程重ね合わせて施工します。
-
2
型枠への貼りつけは打継目の強度・耐久性を確保するため、鉄筋のかぶり部を含めて打継面の全面とします。
-
3
鉄筋やシース貫通孔がある場合、コンクリート打設時における孔部からのノロ漏れを防止するために専用工具による貫通孔を開ける等の対処をします。
-
4
コンクリートの打設・養生後、脱型時に打継面のKKシートを全て取り剥がします。
-
5
打継面に十分な給水を行って新設コンクリートを打設し、打ち継ぎを完了します。
-
KKシートの施工手順
-
型枠への貼りつけ -
打継面の状況 -
貫通孔の施工例 -
KKシート用専用ゴテ
性能保証
建設技術審査証明 |
KKシート25 (財)土木センター 建設技術審査証明書 建技審証 第0123号 平成14年3月 令和4年3月更新 |
![]() |
---|---|---|
NETIS登録 |
KKシート40
登録番号 KT-160139-VE NETISホームページ 「コンクリート打継ぎ面処理技術」で紹介されてます。 ※KKシート25は平成29年4月に登録期間を終了しました。 |
FAQ
-
直接、販売していますか?
価格はいくらですか? -
直接は販売しておりません。協立エンジ(株)のKKシート25・40の販売「代理店」・「商社」がございます。そちらから購入出来ます。
[梱包・発送形態 25枚1組(段ボール箱詰め)から販売・発送いたします。]
また、900×900×0.40単位(mm)のKKシート25・40の1枚当たりの設計価格は2,600円となります。(建設物価掲載箇所「木材・仮設材 コンクリート打継目処理材」)
KKシート梱包イメージ - どういう場所に使えますか?
-
コンクリート鉛直面の打継ぎ処理を目的に開発されましたので、鉛直面に使えます。
最小打継ぎ処理面形状:一辺100mm以上(高さが10cm以上)
コンクリートの粗骨材寸法:KKシート25 最大25mm
KKシート40 最大40mm
コンクリート設計基準強度:21 ~ 50N/㎟「建設技術審査証明報告書」という冊子があります。その中に記載してあります。詳細は営業までお問い合わせください。※KKシートの再利用は出来ません。
- 旧コンクリートへの打継は材齢28日以内でなければいけませんか?
-
28日以内を基準日としておりますが、例えば工事の一時中止又は第一期工事から第二期工事の中間期を挟む等、工程上やむを得ない場合も多々あります。
その場合は打継ぐ際に表面の状態をよく確認していただき、汚れや付着物等を取り除いて打継いで下さい。
使用上の注意事項
- KKシート工法の採用に際して
-
本工法を現場で使用する場合には、予め発注者の許可を得てください。
施工に際しては、KKシート工法(別紙)の施工要領に基づいてください。
- KKシートの保管・取扱いについて
-
紫外線による劣化を防ぐため、直射日光を避けて保管してください。またゴミや油類が付着しないように保管してください。破損・変形を防ぐため、衝撃や無理な荷重を避けてください。
- KKシートの取付けについて
-
打継目の強度・耐久性を確保するため、KKシートは鉄筋のかぶり部を含め打継面全体に使用してください。打継目の型枠に取り付け物(鉄筋等)が密に配置されKKシートの貼付が難しい場合、その部位または打継全面の処理方法を別途計画してください。
- KKシートの廃棄処理について
-
KKシートの処分に当たっては、産業廃棄物と同様な処理を行ってください。(KKシートは、純粋な炭化水素と少量の無機充填材を原料とするため、焼却時の有害性はありません。)
- KKシート25のNETIS掲載期間終了に関する御案内
-
KKシート工法(KKシート25:KT-030007-V)について、10年間の掲載期間が2017年3月をもって終了しました。今後の上記の立案におきましては注意をお願い致します。
また、付着力向上を目的とした突起先端部の形状変更をおこなったKKシートにつきましては、NETIS対象外(同等製品での継続が認められていないため)となる可能性が高いことが予想されています。以上、併せてNETIS対象品に関する注意をお願い致します。