協立エンジ株式会社

KKフォーム(壁高欄)

KKフォーム押出成形板製造状況および現場搬入状況
【コンテンツ】

  • 適用事例
  • 特長
  • KKフォームを用いた壁高欄工法の特長
  • 原材料・製法・形状など
  • 性能
  • 耐車両衝突性能の保証
  • 適用事例

    防護柵(壁高欄)への適用

    鉄筋コンクリート壁高欄の埋設型枠として使用できます。

    • 道東自動車道(平成11年)外側
    • 道東自動車道(平成11年)内側
    • 跨線橋適用例

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    特長

    KKフォームは、押出し成形法により製造された繊維補強セメント板です。強度と耐久性に優れ、軽量で施工が簡易であるため、各種コンクリート構造物の埋設型枠として使用されています。

    付着性能が高い
    裏面突起が逆台形になっておりコンクリートとの付着性が高い(付着強度 3.3N/㎟)。
    施工の省力化
    工場製作のKKフォームを現場で組立てます。脱型作業が不要になるなど現場作業の大幅な省力化が可能となります。
    耐久性能が高い
    塩分や炭酸ガス等の浸透が極めて小さい緻密な材質であるため、構造物としての耐久性が向上しライフサイクルコストの低減を実現します。
    美観に優れる
    表面は平滑であり、色合いはコンクリートになじみますので、完成時の美観に優れています。

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    KKフォームを用いた壁高欄工法の特長

    • 壁高欄工法断面図
    1. 現場の工程短縮
    壁高欄に要する工期を約40%程度短縮可能となります。また、コンクリート打設後の養生期間に左右されずに施工できます。
    2. 施工の省力化
    工場製作の埋設型枠(KKフォーム)にカスガイ形状のセパレータをはめ込んで組立てる工法です。型枠大工でなくても普通作業員で組立てられ、人工数も大幅に減少できます。
    3. 製品品質の向上
    壁高欄の側面を覆うKKフォームは、塩分や二酸化炭素が浸透しにくい緻密な材質ですので、構造物としての耐久性が向上しライフサイクルコストの低減が図れます。
    4. 4車線化施工
    セパを内固定することで外作業が無くなり、既設構造物(1期線等)に近接した施工が可能となります。高速道路の4車線化に有効な工法です。

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    原材料・製法・形状など

    原材料 セメント、珪石粉末、水、ワラストナイト、メセロース、ポリプロピレン補強繊維
    成形方法 真空押出し成形方法
    養生 蒸気養生およびオートクレーブ養生

    材料物性値

    単位重量 17.5 kN/㎥
    圧縮強度 55.0 N/㎟
    曲げ引張強度 12.5 N/㎟
    弾性係数(圧縮) 16.0 kN/㎟
    弾性係数(引張) 17.5 kN/㎟
    ポアソン比 0.25
    線膨張係数 10.4 μ/℃

    断面形状

    KKフォームは用途や荷重に応じて6種類の断面から選定していただきます。











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    性能

    付着性能(剥離試験)

    KKフォームとコンクリートの剥離試験を実施し、相互の一体性を定量的に評価しました。試験には建研式接着力試験器を用いて実施しました。実験結果より得られた付着強度は、3.3N/㎟でした。

    試験片No. No.1 No.2 No.3 No.4
    引張力(kN) 31.7 32.0 33.5 35.2
    付着強度(N/㎟) 3.17 3.20 3.35 3.52
    平均値(N/㎟) 3.31
    • 建研式引張試験(10cm角)
    • 剥離試験実施状況と結果

    施工性(省力化及び工程短縮)

    工場製作のKKフォームを現場で組立てるため、現場における型枠加工・組立の省力化が図れ、工程が大幅に短縮されます。また、型枠の脱型作業、及び廃棄物処理が不要となります。

    耐久性能(塩分浸透試験)

    KKフォームを使用した試験体と使用しない試験体を作成し、6カ月間の塩分浸透試験を行って塩化物イオンの浸透深さを比較しました。KKフォームの試験体では塩分浸透は表面部分7mmにとどまっており、コンクリート部は健全のままの状態です。対してコンクリート無垢の試験体では表面から23.5mmまでの浸透が確認されました。この試験結果から、KKフォームを使用することにより塩化物イオンは浸透しにくくなるため、塩害地域の使用が有効となります。

    • 6ヶ月塩分浸透深さ(EPMA法)

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    耐車両衝突性能の保証

    耐衝突性能 KKフォーム壁高欄工法は「NEXCO試験法441-2019」による衝突試験において、車両衝突に対する安全性が確認されました。


      耐衝突性能試験状況
     

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